12月8日(水)

劇団 風の子 中部『いろはにこんぺいとう』
乳児さん親子で鑑賞会

〜劇団 風の子 中部 制作担当  田島 千穂さんより ~
先日近くの保育園に行った時のこと。普段見慣れない私を見つけ、いろんな子が偵察にやってきます。
「だれ?」「なにしに来た?」「あ、○○ちゃんのお母さんに似てる!」
ひとしきり質問や感想を浴びせ、嵐のように去っていく子どもたち・・・と思ったら、一人だけ、2歳くらいの女の子がまだそばにいます。じーっと私を見ています。ただひたすら、じーっと。見つめられた私はだんだんくすぐったい気持ちになってきます。
「風がきもちいいね」 こくん(と うなずく)
「あ、虫がとんできたよ」(一瞬虫に目線は移り、また私に戻る)

風通しの良い廊下に座り込み、きこえてくる風鈴の音やまわりで賑やかに遊ぶ他の子たちの声に耳をかたむけながら、二人でぼーっと過ごしました。ひたすら、ぼーっと。しばらくそうしてから、彼女はおもむろに手にしていた折り紙を私に差し出してくれました。
「ありがとう」 こくん(と にっこり)

子ども(人間)の中に流れている時間はひとりひとり違っていて、こんな風にじっくり観察しながら他者を受け入れていく子、好奇心の趣くままいろんなものをどんどん吸収していく子・・・
いろんな人間がいて、それぞれいろんな気分の時もあって、おもしろいなぁと思います。
日常の中では、大人の事情に合わせたり、みんなと一緒に行動しなきゃいけないことも多くて、結構しんどい時もあるのかなぁと思います。

『いろはにこんぺいとう』はそんないろんな色の、つぶつぶ、いぼいぼの子どもたちがひとりひとり違う感性で笑ったり泣いたり、ぼーっとしたりしながら観られるような、そんな時間と空間がつくりたいと思って始めたお芝居です。人の声と生の音の響きを大事にしながら、子どもたちの笑い声ところころ響き合って、何だかくすぐったくなるようなお芝居を目指します。

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